
(105)販売ノルマの無くした温泉旅館
私が20年前旅館に帰ってきたとき紫雲閣ホテルオグラは、団体客を主なターゲットした温泉旅館で、毎月販売ノルマが設定してあり、特別注文料理の販売目標、飲み物の販売目標、宿泊売上の販売目標が設定され、毎月1回全社員集合して達成状況、上位販売者の表彰が行われていました。 私が先ず止めたのがこの全社員集合と販売ノルマでした。 旅行先で、押し売りはされたくないと思ったからです。 その当時、多くの旅館にも一般企業と同じ販売向上の仕組みが導入されていましたが、私は、旅館に保養に来るお客様と商店に買い物に来るお客様とは、違うと考えていたからです。 「甘い」と思われるかもしれませんが、販売する事と安らぎの空間を提供する事は、別と思ったからです。 それから20年、販売ノルマが無くなったせいか売り上げも右肩下がりになってきましたが、付帯売り上げは、一定値を確保しています。 無理に売らなくても、お客様は、必要な消費は、して頂けることが証明された結果となっています。 今自分自身には、集客ノルマを設定しています。 これは、昨年気が付いた「温泉旅館の客室数は、交流人口の母数」という考え方で、旅館本来の使命は、「出来るだけ多くのお客様にご宿泊頂き、地域の観光交流人口を増大させる」という事に気が付いたからです。 旅館にとっての地域貢献は、交流人口の拡大と私は、確信しています。 情報発信を強化し、素泊りでもどんな形でも沢山のお客様にご宿泊頂き千客万来の宿にすることが重要だと考えています。「後期高齢者応援プラン」や、3つのメインチョイスのできる「温泉グルメプラン」など多種多彩な宿泊プランをご用意し、より多くのお客様の温泉保養を実現出来る場に紫雲閣ホテルオグラを成長させたいと考えています。
今日の熱川温泉の海岸は、冷たい雨が降っています。ウチの前の堤防の先の柱にカモメが止まっていました・・・・・
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