2011年7月31日日曜日

「現代のネットビジネスで生きる老舗哲学」


温泉保養・疎開生活のススメ(第71話・2011.7.31配信)
旅館と流通経路を考えるときに、コミッションの問題が良く議論されます。 旅館からするとコミッションの少ない流通経路から集客できれば、余分な経費がかからなくて済むことになります。 集客に自信のない旅館は、多くの流通経路と契約を結び、コミッションの低い流通経路特にインターネットでは、原則コミッション0(ゼロ)の自社公式サイトへ流入を増やそうとします。 その際価格をどうせコミッションが無いからその分を一部差し引いて売ることをします。 これは致命的な行為となります。 なぜなら自社サイトであっても他の流通経路であってもそこに集客できたものを自社サイトに振り替えても結果として集客数は増えず、ただ定価より値引きしたお客様の数を増やしただけだからです。 価格は、商品性の7割の要素です。言い換えれば「価格は商品の命」です。 イソップ童話の「川の上で骨を落とした犬」と同様の結果になることは、お判りいただけると思います。 次に流通経路の選定にあったって旅館は、力のある流通経路に頼る傾向があります。 力のある流通経路は、歴史的にみても優位的地位を乱用する傾向にあります。 販促費の要求や、自社商品への無償提供サービスの拡大等を要求されることもあります。 つい最近も大手情報企業の運営するポータルサイトが、一方的にコミッションを上げ旅館団体とトラブルになっています。 旅館側も力のあるサイトに寄りかかりながら文句を言うという形になっています。 しかし自社商品に自信を持ち、流通経路に販売促進努力を傾注できれば、付き合いたくない流通経路とは提携しない姿勢も必要だと思います。 私は、良く和菓子屋の虎屋の羊羹の話をしますが、自前店舗でも百貨店でも虎屋の羊羹は同じ価格です。 老舗は出店には慎重です。 日本の老舗の哲学が、現代のネットビジネスに的確に生きてくると私は思います。 また真剣に流通経路の販売促進施策を展開するには、私一人でケア出来るのは、せいぜい3サイトから4サイトですので、今は、楽天トラベル、トクートラベル、るるぶトラベルと自社公式サイトの4サイトに集中しております。 付き合う流通経路を選び、流通経路に別け隔てない老舗の対応を今後も続けて参りたいと思います。 今日の熱川温泉海岸は、雨上がり静かな光景が広がっています・・・・・
伊豆熱川温泉海辺の料理温泉旅館紫雲閣ホテルオグラ
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