2008年11月30日日曜日

温泉保養のススメ(11/30配信)


(62)金融危機と温泉旅館
 サブプライムローンに端を発した世界不況で、温泉旅館にも影響が出てきています。 バブル崩壊後、温泉旅館は、バブル期に投資した過剰投資、経済収縮による売上高の減少で損益状況が悪化し、経営危機となった温泉旅館が、民事再生や、会社更生法を申請するのが、ここ10年続いてきましたが、これらの受け皿となったのが、いくつかの新興旅館チェーンでした。 資金の調達法もファンドを活用したり、外資系証券会社と組んだりして従来の旅館にない資金調達法を行っていました。 料金も年間同一料金設定の低価格帯を実現し、往復の交通費を込みにしたりするグループも出現しました。 そこにこの秋の金融危機が起こりました。 今までファンドの組成に大きな役割を果たしてきた米証券会社の経営危機は、組成しているファンドからの資金の引き上げを招き不動産ファンドの破綻が続いていますが、新興旅館チェーンの関わるファンドも日本の金融機関と米証券会社を中心に資金の引き上げが起こり始めています。 新興旅館チェーンも経費の削減や、不採算店舗の売却による収支構造の改革に着手しなくてはならない状況に陥っています。 不動産会社と同じようなファンドによる資金調達してきた新興旅館チェーンが、不動産会社のようにすばやい清算手続きに入れるかどうかは、不透明ですが、一部店舗の売却が始まるものと思います。 海の向こうから始まった金融危機が、振興旅館チェーンに影響するとは、グローバル化も進んだものです。 私ども従来の旅館も、営業不振が予想されますが、従来の出口となっていた新興旅館チェーンが受け皿とならない状況で、新しい出口の形を模索しなくては、いけない状況です。 今日の熱川温泉の海岸の天気は、晴天で大島の町並みまで見える状況でしたので写真を撮りました・・・・・
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