2011年6月25日土曜日

「国内旅行のミスマッチが発生した背景」


温泉保養・疎開生活のススメ(第46話・2011.6.25配信)
 日本経済の国内デフレ、国際インフレの時代になり、旅の目的が変化してきました。 バブル期は、たまの贅沢の旅行を追い求め、非日常の為に食材もこったものや有名調理人の贅を尽くした料理、特に1品出しの懐石料理を旅館で出すところが現れ、温かいものは暖かく、冷たいものは冷たく出す為に調理人の数を増員し、施設の差別化の為に設備投資に鎬を削る時期がありました。 バブル崩壊とともに為替を反映した格安航空券が登場し、海外旅行の値崩れが始まりました。 海外旅行が全盛の時期は、バブル崩壊からここ数年までで非日常が体験でき国内旅行より割安な海外旅行が支持されてきました。 海外旅行の値崩れを受け、国内旅行も割高感から、大手旅行代理店が主導して宿泊単価が下がりましたが、差別化を図るために施設・料理に高コストをかけた高値旅館が登場し、割安旅館の2極化が進みました。 また経営に行き詰まった旅館を新興勢力(四季倶楽部・オオルリ・伊東園グループ)が再生し、人件費を極端に抑えた低価格路線で参入し、更に2極化が進みました。 3年前、リーマンショックを受け更に価格抑えた格安海外旅行が注目され電通総研の流通調査でボーナスの使用消費の第5位に格安海外旅行がランクインしました。 その時、国内旅行は、ベスト10圏外でした。 しかし国内旅行でも訳アリ商品等の格安国内旅行商品の登場で国内旅行の認知度も向上し、2010年、2011年の2年連続で1位になりました。 しかし、低価格指向のお客様は、過度なサービスより手軽な日常生活の延長線上で一息入れる旅を求めるようになりました。 今国内旅行はお客様の求める旅と提供者である旅館・旅行代理店の提案する旅がミスマッチを起しているような気がします。 お客様が求めていない商品は、売れるはずがありません。 潜在需要が多い国内旅行が旅行代理店経由で売れなくなっている背景には売り手と買い手のミスマッチが大きいのかもしれません・・・・・
伊豆熱川温泉海辺の料理温泉旅館紫雲閣ホテルオグラ
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