温泉保養・疎開生活のススメ(第116話・2011.9.17配信)
温泉旅館は、江戸時代は湯治の場として細々と営業してきましたが、明治時代の富国強兵の時代から軍部の慰安の場として温泉芸者中心の宴会客をもてなす形となり、戦後高度経済成長の波に乗り、芸者・コンパニオンの宴会団体を中心に規模を拡大して参りました。 成熟経済となり、個人旅行特に女性客中心の旅行に対応して当時のグルメブームに乗り洋食を取り入れたメニュー構成となり、グルメプラン全盛のころは、バブル経済下で、設備投資も盛んとなり、過大な設備投資が多くなりました。 他の産業同様バブル崩壊後金融引き締めの影響を受け経営に行き詰る旅館が増えました。 他の産業と大きく異なるのが、他の産業では、人員削減につながる設備投資を行ったのに対し、旅館はお客様の利用する空間の拡大・高級化を行ったため、帰ってサービス人員を増やす結果となり時代に逆行する形となってしまいました。 破たんした旅館は、新興の旅館運営のグループに吸収され徹底した効率化により、価格の適正化が進みました。 高価格帯で取り残された旅館と円高デフレに対応し、サービスの見直しを図った低価格帯旅館の2極化が進みました。 また同時にインターネットによる情報革命が、流通経路の新設、従来の流通経路の衰退を生みここ数年旅館経営はめまぐるしい環境変化への対応を迫られる結果となりました。 これからは、低価格で一定のサービスを求められ、何度も利用する生活の一部、いわばセカンドハウス的な温泉旅館の利用が増大すると思われます。 しかし、コンピュータの進歩に伴う、生活変化で、人は人とのふれあいを求め自然回帰の流れの中で温泉保養はより需要が拡大すると思われます。 ゴルフ、テニス等のスポーツやルーレット、スロットはバーチャル体験が容易で今後の衰退に懸念がありますが、実際にお湯に浸かったり、転地効果を得る温泉旅行は、コンピュータ上で再現するのが難しいので当面は安泰かもしれません。 これからもコンピュータ普及によりライフスタイルが変わり産業構造も大きく変わると思われますが温泉旅館は、温泉保養という存在意義が確立されていると思います。 日ごろの疲れは温泉で流すライフスタイルが、今後の主流になるかもしれません・・・・・
伊豆熱川温泉海辺の料理温泉旅館紫雲閣ホテルオグラ
【電話番号】0557-23-1225
↓紫雲閣ホテルオグラの公式サイト↓
http://www.atagawa-shiunkaku.jp/
2011年9月17日土曜日
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