2011年10月7日金曜日
「スティーブ・ジョブズ氏を追悼して」
温泉保養・疎開生活のススメ(第131話・2011.10.7配信)
スティーブ・ジョブズ氏が昨日亡くなられた。 私がパソコンを始めたころ、未だマイクロコンピュータと言われ、日本メーカーとアップルコンピュータの2つに大別されていました。 私は、日本メーカーのコンピュータを使い始めていましたので、アップル社製のパソコンはあまり触りませんでしたが、印刷業界では、操作性の簡単さからアップル社製のパソコンが主流となっていました。 ジョブズ氏は、コンピュータを人間に使い易いシステムとして供給されました。 コンピュータは、人間生活に入り込み、生産性を著しく向上させました。 産業用ロボットは、農業、工業、食品加工に浸透し、生産効率を向上させた結果、人余り、金余りを生みだし、富の偏在と失業者の増大を生みました。 アメリカでおこっているOccupy Wall Streetの参加者が、「外国人に仕事を奪われた。」と言っていますが、正確には、「コンピュータに仕事を奪われた。」が正しいと思います。 文明が進み、高度情報化が進んだ結果、色んな所に歪が生じています。 人間は、より人間らしく哲学を持った生き方を求められることになるでしょう。 ジョブズ氏は、東洋哲学にその答えを求めたのかもしれません。 オバマ大統領は、ジョブズ氏を追悼する声明を出した後、Occupy Wall Streetの参加者に対する理解を示しましたが、この混乱は収拾できないと思います。 ギリシャの混乱、アメリカの混乱が象徴的な出来事として「世界恐慌」が現実化し、新たな幕開けになるのかもしれません。 機械産業の変革により、昭和の世界恐慌が引き起こったのと同じく情報革命により、平成の世界恐慌が起こりそうなこの時期にコンピュータを知り尽くし、独創的に活用する知恵があるジョブズ氏の死は本当に人類の損失と思われます・・・・・
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